四国大学で講義
12月は、いつも記憶がない。すべての仕事が年末進行となるこの時期は、日々取材や執筆に追われ、「気づけば翌日」の連続になる。
そんな僕に、四国大学での講義依頼が舞い込んだのは、確か10月頃のことだった。講義の実施日は12月17日。例年のスケジュール考えれば到底引き受けるのは難しいのだが、「コピーライターの視点で、学生に仕事内容や言葉の可能性を伝える」というテーマは、自分にとっても大切なチャレンジになると感じた。
90分の講義のためにMacのkyenoteで制作した資料は、全部で118ページ。「2カ月もあれば何とかなる」と思っていたものの、やはり年末進行の仕事に忙殺され、結局、講義用の資料が完成したのは前日の深夜だった。念のためにざっくりとしたリハーサルを行ったところ120分を要し、再リハを行う気力が残っていなかったので、ざっくりとパートごとの時間を見直して就寝。結果的に、翌日の講義を時間ピッタリに終えてしまう所は、これまで数々の取材やプレゼンに臨んできた経験値と言えよう(この時間感覚だけは、ちょっと自信がある)。
当日は、たくさんの学生が真剣な表情で話を聞いてくれて、あっという間に講義は終了。最後に質問してくれた3人の学生の切り口がとても鋭く、少々たじろぐ。とても本質的で、数分で回答する(大切なことを伝える)には難しい質問ばかりでした。やるな。
後日、講義を受けたすべての学生の感想文が届く。当日はペーパー資料は配付せず、モニターのみで講義を行ったのだけれど、それぞれのコメントを読んで「ああ、ちゃんと大事なことが伝わってたんやな」と感動する。学生たちからいただいた気持ちのこもった感想文は、家宝の一つに加えます。
かくして疾風怒濤の12月が過ぎ去り、今こうしてしみじみと体験を振り返っているわけですが、やっぱり依頼を受けて良かったなと。歳を重ねても、たまに冷や汗はかいといた方が良い。その汗の量が、自分を成長させてくれる糧になるから、、、という話も彼らにしときたかったな(笑)。
いつもは記憶に残らない12月が、いつまでも記憶に残る12月になりそうです。
四国大学生の皆さん、ありがとう、がんばれ。

